2006-06-03から1日間の記事一覧

第2章 続き:

夜営の夜はおだやかに過ぎていった。兵士たちのしゃべり声、装備を点検する 物音、そのあいまを縫って誰が吹くのか低い口笛がながれる。おそらく 彼の郷里の古い歌ででもあろうか。ファーレンはそんな光景をなんとはなしに 眺めながら村の中を歩いていた。 …