「結局今日も真昼間から行進か、けっ、ご苦労さんなこった」 砂まじりの風にナディスのぼやきが浮かんで消えた。 博士とゆかいな戦士たちは乾いた街道をガーハウンド村へと進んでいた。 賞金をもらうための証拠の塩と灰をまぶした盗賊の首5個と、 彼らの持…
夜営の夜はおだやかに過ぎていった。兵士たちのしゃべり声、装備を点検する 物音、そのあいまを縫って誰が吹くのか低い口笛がながれる。おそらく 彼の郷里の古い歌ででもあろうか。ファーレンはそんな光景をなんとはなしに 眺めながら村の中を歩いていた。 …
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